第46回ケア塾茶山 ー宮澤賢治『ひかりの素足』ー

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次回ケア塾茶山のチラシが出来ました。
 
ひかりの素足』「四、光のすあし」の章には、孔雀石、真珠、白金、紅宝石(ルビー)、黄金、銀といった宝石や貴金属の名前がたくさん登場し、硬質で美しい極楽世界が描かれています。


よい香りと音楽に包まれ、安全で、子どもたちが楽しく遊び、学べる世界。
そこへ楢夫は残り、兄の一郎は元の世界へ戻ります。……
 


6月14日(月) 第46回ケア塾茶山では、

ひかりの素足』「四、光のすあし」の章から最後までを読む予定です。


みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

次回 宮沢賢治『ひかりの素足』読了予定

先日のケア塾茶山は、緊急事態宣言の影響もあってか少人数での開催となりました。
宮澤賢治ひかりの素足』「三、うすあかりの国」を、じっくりと読みました。

 

西川勝さんが、板谷栄城『宮沢賢治の見た心象』(1990 NHKブックス)の紹介や、法華経如来寿量品の解説などしてくださり、それを受けてみんなでいろいろ話し合いました。

 

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浅間山賽の河原 https://www.pakutaso.com フリー写真素材ぱくたそ

 

次回、6月14日(月)は『ひかりの素足』の「四、ひかりの素足」から終わりまでを読む予定です。
 


全文は青空文庫にてご覧いただけます。


ひかりの素足』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/458_19935.html



中途からの参加も歓迎です。


みなさまのお越しをお待ちしております。

 

第45回ケア塾茶山 ー宮澤賢治『ひかりの素足』ー

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次回、ケア塾茶山のチラシが出来ました。

 

地獄のような恐ろしい世界を子どもたちが鬼に追われていく情景は、

いつか聞いたことのある賽の河原の話を思い出させます。

 

5月10日(月)は『ひかりの素足』の「三、うすあかりの国」の章を読みます。

みなさまのお越しをお待ちしております。

次回 宮沢賢治『ひかりの素足』(続き) を読みます

前回、4月12日(月) のケア塾茶山では、宮澤賢治『農民芸術概論綱要』と『ひかりの素足』第二章を読みました。


ひかりの素足』は読み込んでくる箇所を割り振られていたので、各人が気になったところや調べてきたことなどを共有して話し合い、とても充実した時間となりました。
 
「二、峠」の章の始めあたりに、このような情景がありました。

「房下がってるぢゃぃ。」にはかに楢夫が叫びました。一郎はうしろからよく聞えなかったので「何や。」とたづねました。
「あの木さ房下がってるぢゃぃ。」楢夫が又云ひました。見るとすぐ崖
がけの下から一本の木が立ってゐてその枝には茶いろの実がいっぱいに房になって下って居りました。

 
進行役の西川勝さんが「この茶色い実って何だと思う? 僕全然わからへんけど。」と問いかけ、参加者のお一人が「たぶんサワグルミじゃないかな?」と教えてくれました。

別の方がインターネットで画像を検索して見せてくれて、「なるほど、これかもね」と、みんなでうなずいたり。

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サワグルミ この写真では実が緑色です。 

https://forest17.com/ 無料写真素材「花ざかりの森」


 
『農民芸術概論綱要』は前回でいったん読み終わり、

次回、5月10日(月)は『ひかりの素足』の「三、うすあかりの国」の章を読む予定です。
 
 

全文は青空文庫にてご覧いただけます。


『ひかりの素足』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/458_19935.html


中途からの参加も歓迎です。

みなさまのお越しをお待ちしております。

 

後日談:

スタッフ尾川さんが、ますむらひろし作画の漫画『やまなし ひかりの素足』(2015 ミキハウス)のあとがきに、茶色の実の有力候補として「ヒメヤシャブシ」(姫夜叉五倍子)が挙げられていると教えてくれました。

forests.world.coocan.jp「房」とひと口に言っても、サワグルミの房とはだいぶ違う印象ですね。

(そして、ネコの姿で描かれた一郎と楢夫の物語を読んで、涙してしまいました。)

第44回ケア塾茶山 ー宮澤賢治『ひかりの素足』『農民芸術概論綱要』ー

 

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次回、ケア塾茶山のチラシが出来上がりました。

もう20年以上も前になりますが、4月に京都で大雪が降ったのを思い出します。

 

お顔の造作もわからないぐらいのお地蔵さま、

いったいどのぐらいの年月によって削られてきたのでしょう。

まだ色鮮やかな前掛けと帽子には、どのような思いが込められているのでしょう。

 

次回、4月12日(月) 第44回ケア塾茶山では『ひかりの素足』と『農民芸術概論綱要』を読みます。

※ 4月からのケア塾茶山は毎月第2月曜の開催になります。 

 

みなさまのお越しをお待ちしております。

次回も 宮澤賢治『ひかりの素足』『農民芸術概論綱要』を読みます

三寒四温という言葉がしっくりくるこの頃、昨日はわりと暖かな晩でしたね。

昨晩もケア塾茶山にお越しいただき、ありがとうございました。

前半の1時間で宮澤賢治ひかりの素足』の第一章を読み、後半で『農民芸術概論綱要』をさらに読み進めました。

 

ひかりの素足』「一、山小屋」の章にこんな文章がありました。

 

 何といふきれいでせう。空がまるで青びかりでツルツルしてその光はツンツンと二人の眼にしみ込みまた太陽を見ますとそれは大きな空の宝石のやうに橙や緑やかゞやきの粉をちらしまぶしさに眼をつむりますと今度はその蒼黒いくらやみの中に青あをと光って見えるのです、あたらしく眼をひらいては前の青ぞらに桔梗いろや黄金(きん)やたくさんの太陽のかげぼふしがくらくらと揺れてかゝってゐます。

 

進行役の西川勝さんが、

「この表現すごいですよね。こんな風に賢治は風景を見てたんやなあ」

とおっしゃって、立ち止まってじっくり味わってみると、子どもの頃にこういう目で太陽や景色を見ていたことが思い出されてきました。

小さな頃、私はそれを言葉にするなんてことは考えもしませんでしたが、

賢治は大人になってもそういう眼を持ち続けていたのだなと感じ入りました。

 

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4月からのケア塾茶山は毎月第2月曜の開催になります。 

 

次回4月12日(月) 第44回ケア塾茶山では引き続き、『ひかりの素足』と『農民芸術概論綱要』を読む予定です。

 

 全文は青空文庫にてご覧いただけます。

ひかりの素足

https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/458_19935.html

『農民芸術概論綱要』

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『農民芸術の興隆』

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みなさまのお越しをお待ちしております。