2022年最初のケア塾茶山は『雁の童子』を取り上げました。
進行役の西川さんが、「でもなぜ『雁』なんだろうか?」と問いかけました。もちろん明確な答えはありませんが、「なぜ他の鳥ではないのか?」など考えることに意味があります。
雁の生態、人との関わりなどを検討しました。
また、
(いいえ、お父さん。私はどこへも行きたくありません。そして誰もどこへも行かないでいいのでしょうか。)
不思議な言葉ですが、みなさんはこんなふうに思ったことはあるでしょうか?
また、
(お前はずいぶんむごいやつだ、お前の傷めたり殺したりするものが、一体どんなものだかわかっているか、どんなものでもいのちは悲しいものなのだぞ。)
「いのちは悲しいものなのだぞ」について、みなさんはどう感じますか?
(これがお前の世界なのだよ、お前に丁度あたり前の世界なのだよ。それよりもっとほんとうはこれがお前の中の景色なのだよ。)『マグノリアの木』より
宮沢賢治の作品を読むことは、自分にとって「丁度当たり前の世界」がどのようなものなのかということを考えさせられるようです。
次回ケア塾は、『銀河鉄道の夜』の後半を取り上げます。
皆様のご参加を心より楽しみにしています。
全文は青空文庫で読むことができます。