宮澤賢治と妹のとし子

宮澤賢治の坐像写真はよく知られていますね。

ところが、最愛な妹のトシとの貴重な一枚をご存知ですか。

1902年、当時5歳の賢治と3歳のトシ。

それを今回、尾川さんはデッサンで再現してくださいました。

 

二人とも岩手県花巻市に生まれました。

2歳違いのトシは賢治にとって、もっとも親しい妹だったそうです。

1922年、トシは24歳の若さで病死し、兄賢治に絶大な衝撃、そしてその後の創作活動に深刻な影響を与えたとされます。

 

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宮澤賢治『阿耨達池幻想曲』&『葱嶺(パミール)先生の散歩』

いつもご参加ありがとうございます。

 

次回のケア塾茶山(第34回)は宮澤賢治の詩作を二作読んでいきたいと思います。

・阿耨達池幻想曲

http://www.ihatov.cc/kogo/384_d.htm

・葱嶺(パミール)先生の散歩

http://www.ihatov.cc/haru_2/204_d.htm

 

本文は全てブログ「宮澤賢治の詩の世界 ( mental sketches hyperlinked )」より転載したものです。

  

それでは、6月9日(火)18:30より、お越しをお待ちしております。

 

宮澤賢治『インドラの網』ーその1

次回のケア塾茶山は5月12日に開講いたします。

ゴールデンウィークが明けて、コロナウイルスもある程度収束してほしいと願うばかりです。

 

さて、第33回は『インドラの網』をみなさんと一緒に読みたいと思います。

『インドラの網』は『マグノリアの木』、『雁の童子』とともに、中国「西域」を舞台とした三部作とされています。

 

青空文庫全文はこちらへどうぞ。

www.aozora.gr.jp

 

宮澤賢治『雁の童子』ーその2

今回、ココペリスタッフの尾川知さんが賢治の似顔絵を描いてくださいました。

 

読書家の尾川さんは折り紙作家でもあって、様々な分野でその才能を発揮されています。

今回の一枚に込めた思いなどについて、このようなお言葉をいただいています。

 

宮沢賢治の容貌を視覚的に伝える資料は少ない。人口に膾炙しているのは、1924年に撮られたという椅子に腰掛けて手と脚を組んでいる写真と、山高帽にコート姿でうつむいて田の中を歩いている写真(このポーズはベートーベンを意識したものという)の二点だろう。どちらもいかにもカメラを意識していて、賢治そのひとの「らしさ」は前面に表れていないように感じられた。
この作品では腰掛けている写真を元にしながらちがう角度からの顔を想像で描き、立ち姿、学生服というそれぞれ別の写真での見た目を勝手に切り貼りして作者の個人的なイメージを表現した。頭上に吹く風は『風の又三郎』から借りて来た。
作者の決めつけや思い込みに由来した表現であっても鑑賞する者とのピントが合えば成立する。ただし呼応してくれるひとがいないと一人よがりになってしまう。この距離感が似顔絵というゲームの妙味である。

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