次回8月23日(月) 『なめとこ山の熊』を読みます

昨晩のケア塾茶山にお越しくださったみなさま、ありがとうございました。

宮澤賢治『なめとこ山の熊』を、西川勝さんのお話を差しはさみながら、読んでいきました。

西川さん曰く、
「このお話は小十郎が主人公のように思われがちだけど、やはり主人公は『なめとこ山の熊』でしょう」
とのこと。

みんなでゆっくり読むと、「どうしてこんな風に書いてあるんだろう?」
「なんで小十郎はここでこんな風に感じたんだろう?」
などの疑問がいろいろと湧いてきます。

 

(なめとこ山の熊はツキノワグマだそうですが、下の写真はヒグマかなと思います。)

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PexelsのIbrahim ALbrdawilによる写真


※ 次回は第2月曜ではなく、第4月曜  8月23日(月) の開催となります。※

 

再び『なめとこ山の熊』を、参加者の感想などを交えながら、じっくりと読む予定です。



全文は青空文庫にてご覧いただけます。


『なめとこ山の熊』 

http://
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1939_18755.html

 
みなさまのお越しをお待ちしております。

第47回ケア塾茶山 ー宮澤賢治『なめとこ山の熊』ー

次回ケア塾茶山開催まであと数日となりました。

遅くなりましたが、次回のチラシをご紹介します。

 

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ロッズオさんより、チラシ制作に際してのコメントをいただきました。

「『なめとこ山の熊』の「狐けん」のところ、ああいう強い言葉で語る賢治は印象的でした。中国の作家でいえば、庶民の世相百態を描ききった魯迅を思い出させてくれたほどでした。それをモチーフにチラシを作りました。」

 

宮沢賢治の、社会の底辺で生きる人々への溢れるほどの慈愛を感じさせるといわれるこの作品を、今こそ改めて読み解いていきたいと思います。

 

全文は青空文庫にてご覧いただけます。

www.aozora.gr.jp

 

みなさまのお越しをお待ちしております。

次回 宮沢賢治『なめとこ山の熊』を読みます

先日のケア塾茶山では、これまで4回かけて読み進めてきた宮澤賢治ひかりの素足』を読み終えました。

 

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コロナ感染予防のため、パーティションを挟んでの開催でしたが、
美味しい食事を囲んで、みなさんと一緒に作品を味わうことができ、とても意義深い時間でした。
桑の実や、小田原のかまぼこもお土産にいただき、テーブルの上が賑やかでしたね。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 

次回、7月12日(月) 宮沢賢治『なめとこ山の熊』を読む予定です。



全文は青空文庫にてご覧いただけます。
『なめとこ山の熊』 
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1939_18755.html

 

みなさまのお越しをお待ちしております。

第46回ケア塾茶山 ー宮澤賢治『ひかりの素足』ー

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次回ケア塾茶山のチラシが出来ました。
 
ひかりの素足』「四、光のすあし」の章には、孔雀石、真珠、白金、紅宝石(ルビー)、黄金、銀といった宝石や貴金属の名前がたくさん登場し、硬質で美しい極楽世界が描かれています。


よい香りと音楽に包まれ、安全で、子どもたちが楽しく遊び、学べる世界。
そこへ楢夫は残り、兄の一郎は元の世界へ戻ります。……
 


6月14日(月) 第46回ケア塾茶山では、

ひかりの素足』「四、光のすあし」の章から最後までを読む予定です。


みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

次回 宮沢賢治『ひかりの素足』読了予定

先日のケア塾茶山は、緊急事態宣言の影響もあってか少人数での開催となりました。
宮澤賢治ひかりの素足』「三、うすあかりの国」を、じっくりと読みました。

 

西川勝さんが、板谷栄城『宮沢賢治の見た心象』(1990 NHKブックス)の紹介や、法華経如来寿量品の解説などしてくださり、それを受けてみんなでいろいろ話し合いました。

 

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浅間山賽の河原 https://www.pakutaso.com フリー写真素材ぱくたそ

 

次回、6月14日(月)は『ひかりの素足』の「四、ひかりの素足」から終わりまでを読む予定です。
 


全文は青空文庫にてご覧いただけます。


ひかりの素足』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/458_19935.html



中途からの参加も歓迎です。


みなさまのお越しをお待ちしております。

 

第45回ケア塾茶山 ー宮澤賢治『ひかりの素足』ー

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次回、ケア塾茶山のチラシが出来ました。

 

地獄のような恐ろしい世界を子どもたちが鬼に追われていく情景は、

いつか聞いたことのある賽の河原の話を思い出させます。

 

5月10日(月)は『ひかりの素足』の「三、うすあかりの国」の章を読みます。

みなさまのお越しをお待ちしております。

次回 宮沢賢治『ひかりの素足』(続き) を読みます

前回、4月12日(月) のケア塾茶山では、宮澤賢治『農民芸術概論綱要』と『ひかりの素足』第二章を読みました。


ひかりの素足』は読み込んでくる箇所を割り振られていたので、各人が気になったところや調べてきたことなどを共有して話し合い、とても充実した時間となりました。
 
「二、峠」の章の始めあたりに、このような情景がありました。

「房下がってるぢゃぃ。」にはかに楢夫が叫びました。一郎はうしろからよく聞えなかったので「何や。」とたづねました。
「あの木さ房下がってるぢゃぃ。」楢夫が又云ひました。見るとすぐ崖
がけの下から一本の木が立ってゐてその枝には茶いろの実がいっぱいに房になって下って居りました。

 
進行役の西川勝さんが「この茶色い実って何だと思う? 僕全然わからへんけど。」と問いかけ、参加者のお一人が「たぶんサワグルミじゃないかな?」と教えてくれました。

別の方がインターネットで画像を検索して見せてくれて、「なるほど、これかもね」と、みんなでうなずいたり。

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サワグルミ この写真では実が緑色です。 

https://forest17.com/ 無料写真素材「花ざかりの森」


 
『農民芸術概論綱要』は前回でいったん読み終わり、

次回、5月10日(月)は『ひかりの素足』の「三、うすあかりの国」の章を読む予定です。
 
 

全文は青空文庫にてご覧いただけます。


『ひかりの素足』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/458_19935.html


中途からの参加も歓迎です。

みなさまのお越しをお待ちしております。

 

後日談:

スタッフ尾川さんが、ますむらひろし作画の漫画『やまなし ひかりの素足』(2015 ミキハウス)のあとがきに、茶色の実の有力候補として「ヒメヤシャブシ」(姫夜叉五倍子)が挙げられていると教えてくれました。

forests.world.coocan.jp「房」とひと口に言っても、サワグルミの房とはだいぶ違う印象ですね。

(そして、ネコの姿で描かれた一郎と楢夫の物語を読んで、涙してしまいました。)